| 2006/12/15(金) 13:49 | バリ島 |
| お供え物・チャナン/バリ島 |
家の前やお店の前に、線香を焚いて置いてある。
ヤシの葉やバナナの葉で器を作り、
そこへ色とりどりの花や米をいれるのだ。
地面に置いてあるのは悪霊に対してだそう。
高いところに置くのは神に対して。
始めの頃、そのチャナンを見たとき
あまりにもボロボロであった。
車に踏み潰され、犬が食い散らかし、
人が足で踏んでいく。
それがお供え物とは思えずに、
犬や鳥のエサかなんかだと思っていた。

お供え物とは祈る瞬間にそこにあればいいのだという。
祈りが終われば、役目も終わり。
また新しいチャナンが作られ、
古いものは放ったらかし。
なんとなく複雑な気分だ。
しかし丁重に祀っているからといって、
そこに手入れの行き届いた祭壇があるからといって
信仰心が深いとは限らない。
モノの形や美醜とは関係ないところに
気持ちはあるのだろう。

特別に信仰心があるわけでもない私だけど、
モノとの関わり方は、バリ人に似た所がある気がした。
好きな本ほどボロボロであるし、
高くてキレイな本でも一度も開いたことのない本もある。
どちらが好きかと言えば当然、前者だ。
どれだけ大切にしたかではなく、
どれだけ自分の肥やしになったか。
その辺に投げ散らかしている本ほど
愛着があったりする。
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