| 2008/07/06(日) 02:56 |
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カンヌ、ベルリンと並ぶ、世界三大映画祭の一つが、 この「ベネチア国際映画祭」だ。 今年は8月29日〜9月8日まで開催。 映画祭としては世界で最も歴史が古く、 1932年に開始。 ベネチアを観光都市にする目的で始めたものだったが、 途中からムッソリーニ(←大の映画好き)の独断と偏見で 受賞作品を変更するなど、政治的な介入が目立ち、華やかさが失墜。 当時の最高賞がムッソリーニ賞であったこともあり、 戦争などの歴史的背景から、参加作品が激減してしまう。 それでもベネチアの人々は地味ながらも伝統を受け継ぎ、 3大映画祭と呼ばれる今に至っている。 ![]() この映画祭で最初に上映されたのは 「ジキル博士とハイド氏」(ルーベン・マムリ−アン監督)。 日本作品がお目見えしたのは 1938年 「五人の斥候兵」(田坂具隆監督)である。 そして1950年には黒澤明監督で 「羅生門」が、なんとグランプリを獲得。 これが国際映画祭進出への、日本映画の足がかりを掴んだことは いうまでもない。 ![]() 世界遺産であるベネチアから船で15分ほどのリド島が 実際の映画祭の会場である。「ベニスに死す」の舞台ともなった島。 海に囲まれながらもビーチや砂浜のないベネチアにとって このリド島は、格好のリゾート地でもある。 そのため、島全体が大きな歓楽街。 ベネチアで世界遺産を堪能したあと、 映画祭で盛り上がる島へと渡り リゾートを味わうのも、なかなか風情がありそうだ。 もちろん、多くのスターも訪れるので ちょっとした映画のワンシーンのような風景も見られるかもしれない。
12世紀から16世紀にかけて築かれたゴシック様式の 美しい建物が並ぶ街だ。 シエナは「コントラーダ」と呼ばれる17の地区に分けられ、 これをシエナ歴史地区と呼び、世界文化遺産に登録されている。 ここで850年以上もの伝統を誇るバリオ、という祭りがある。 地区対抗で競う競馬のことだ。 ![]() 石畳の上に砂を撒き、狭い通りを猛スピードで馬が駆け抜けていく。 半径30Mほどのこの広場は世界一美しいといわれる 「カンポ広場」。 そこへひしめくほどの人々が集まり、馬が走る。 もちろんスリップしたり、 壁に激突するなどのアクシデントも発生するため、 危険ではあるけど、町の人々は他の地区に勝ちたい一心。 これが一致団結を生み出し、 それぞれのコントラーダが、強い絆で結ばれていくのだ。 ![]() 世界遺産へ行くのでも、同じ交通費がかかるのなら、 その町特有のイベントがある時期に行くと お得な気分だと思う。 このバリオは、聖母マリアがシエナに現れた7月2日、 天に帰った8月16日の2回に開催。 私が行ったときは、まったく普通の日であった。 そのため、静かに佇んでいる古い建物や 教会、ひっそりとした路地のイメージしかない。 それはそれで味わい深いものだが、 こんなにも熱狂的な街に、表情が一変するとは思いもよらなかった。 世界遺産のもうひとつの楽しみかたである。 世界遺産とイベントのコラボ、まだまだ続きます。
1473年に建てられたものだが、 なんと言ってもここでの見応えは ミケランジェロに尽きる。 ミケランジェロが5年の歳月をかけて 完成させた天上画は他では類を見ないほどの 壮麗で圧倒的な存在感を誇っていると思う。 7階建てのビルに相当するほどの高さを持つ礼拝堂であり、 とにかく、高い! これでは天上画の細部などなかなか捉えることもできないので ちょっと不完全燃焼でもある。 ![]() 全39枚の絵からなるこの天井画は どこかで目にしたことのある絵画もあるはずだ。 ![]() 代表的とも言える「アダムの創造」。 今まさにアダムが神から生命を宿される瞬間である。 ![]() ほとんどの作品をミケランジェロ1人で描いたと言われ、 堂内で足場を組みながら黙々と作業していたようである。 (当然、体勢を横にしたりギリギリまで手を伸ばしたり、 顔に絵の具を浴びながらの作業であった) しかも自分は彫刻家であるとして、 渋々と筆を進めたのにも関わらず、この大作ぶり。 やはり、できる人はなんでも出来ちゃうんだな。 ![]() 400人ほども登場する「最後の審判」。 ミケランジェロによって 「アダムの創造」から「最後の審判」まで 一大創世記を目にすることが出来るわけだ。 館内は撮影禁止でもあるため、とにかくここでは 絵葉書や画集をアップしてみてもらうしかないのだけど、 その方が細部がわかって良いかもしれません。 しかし、醍醐味は現地での方が当然◎。 共にある「バチカン美術館」にも ラファエロやダヴィンチなど見逃せない作品が たくさん収蔵されている。 バチカン半日観光では、全く時間が足りないと思うので、 行くなら余裕を持って。
ここでルネッサンスを代表する 画家・ボッティチェリの名画 「ヴィーナスの誕生」と「春(プリマべーラ)」 を見ることが出来る。 神話をテーマにした作品が多いボッティチェリだが、 特に代表作といわれるこの2作品。 同じ女神・ヴィーナスをモチーフに描かれている。 ![]() 海の泡から誕生したヴィーナスが、 西風の神・ゼフュロスに吹かれて 波の上をゆっくりと運ばれている。 花の女神・フローラも花を撒きながら称えている。 季節の女神・ホーラがビーナスの衣装をはためかせて 迎えている光景。 優美で端整なヴィーナスの裸身。 これは「天上のヴィーナス」と呼ばれている。 物悲しげな表情は生まれた時に 世の儚さを憂いてのこと。 赤ん坊が生まれた時もそういえば泣くよな、とふと思った。 ![]() こちら「春(プリマベーラ)」に描かれている ヴィーナスは「世俗のヴィーナス」と呼ばれ 衣装を身にまとっている。 左から、頭上の霧や雲を杖で払っているヘルメス、 三美神、ビーナス。右に春の女神・プリマベーラ、 先程も登場したフローラと、ゼフュロス。 目隠しをされたキューピッドが頭上でヘルメスを狙っている。 愛は盲目であることの象徴のようだ。 ここはビーナスの王国であり かかれている草花は実際に フィレンツェに自生している植物。 その写実性も見事。 ヴィーナスの誕生同様に、しなやかで端整なラインと どこか憂いを秘めた女性たち。 キューピッドを頂点に三角形のような構図も なんとなく心地が良い。 この「春(プリマベーラ)」は解読も諸説あり かなり難解といわれている。 あなたならどう感じるだろうか。 ウフィッツィ美術館: 予約 TEL.055-294883 Firenze Musei (フィレンツェ・ムゼイ) 8:30-18:30(月-金) 8:30-12:30(土) 入館料金:€ 6.5(特別展示がある時は+€ 3) 予約料金:€ 3
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